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借金は名字が変わったら借金は踏み倒しをすることができるのでしょうか?
また、旧姓時に滞納などをした女性が、結婚して名字が変わったらお金を借りたり、ローンを組んだりすることができるのでしょうか?
ここでは、旧姓の時の借金をどう取り扱うべきかという点について解説していきます。
目次
借金は名字が変われば踏み倒せる?
旧姓の時の借金は結婚したり、養子縁組をしたりして、名字が変われば踏み倒せると思う人もいらっしゃるかもしれません。
ただ、現実はそんなに甘くありません。
旧姓の借金は追及される
銀行や消費者金融などからの借金の時効は5年間です。
ですから、名字を変えたら、この5年間を逃げ切れば良いとと単純に考える人もいるかもしれません。
ただ、消滅時効を成立させるには時効援用の手続きを行なわなければなりません。
借金を放置しておけば、自然と借金を踏み倒せる訳ではないのです。
さらに、債権者側は、時効を成立させないための対応を取る可能性は高いです。
そして実は、戸籍法第10条の2 によると、債権者も、戸籍謄本などの交付を請求することが法的に認められています。
第10条の2
1. 前条第1項に規定する者以外の者は、次の各号に掲げる場合に限り、戸籍謄本等の交付の請求をすることができる。この場合において、当該請求をする者は、それぞれ当該各号に定める事項を明らかにしてこれをしなければならない。
一 自己の権利を行使し、又は自己の義務を履行するために戸籍の記載事項を確認する必要がある場合 権利又は義務の発生原因及び内容並びに当該権利を行使し、又は当該義務を履行するために戸籍の記載事項の確認を必要とする理由
ですから、もし、債権者がその気になれば、たとえ、あなたの名字が変わっても、戸籍謄本から、変更後の名字を探し当て、法的処置を取り、時効を中断させることが十分に可能なのです。
旧姓の借金は増え続ける
さらに、旧姓の時の借金は放置していると、遅延損害金が加算されて、どんどん膨らんでいきます。
遅延損害金の利率は、年率20%ぐらいのところが多いので、借金を放置する期間が長くなると、遅延損害金は、雪だるまのように増えてしまうのです。
残念ながら世の中はそんなに甘くはありません。
ですから、名字が変わったとしても、借金を踏み倒すことは、非常に難しいことを理解しておく必要があります。
新たな借入れも難しくなる理由
もし、旧姓の時に滞納などをして信用情報に事故情報が載った状態(ブラックリストに載った状態)になっていたとします。
その人が結婚をして名字が変わり、戸籍上でも改名されると、旧姓では組めなかったローンを組んだり、クレジットカードを作ったりすることができるようになるのでしょうか?
結論から言うと審査に落ちる可能性は極めて高いです。
銀行や消費者金融の旧姓対策は徹底している
銀行や消費者金融は旧姓の借金対策は徹底しています。
まず、借入れやローンの申込の際は、旧姓を記入する欄が必ず存在します。
申込用紙には、虚偽の記載をするべきではないので、そこで旧姓を記入すれば、当然ですが、旧姓の借金もチェックされます。
そこで、もし、旧姓の欄を書かなかったとします。
ただ、下の名前、生年月日、住所など、免許証などの身分証明書もチェックしながら、しっかり調べられます、
その結果、消費者金融や銀行は、あなたが結婚をしていたことが分かり、旧姓の時の借金がバレれば、あなたの信用はもっと悪化してしまうのです。
スーパーホワイトは逆に怪しまれる
ただ、それでも旧姓の時の借金をうまく隠せたとしましょう。
すると信用情報では新しいあなたの名前は、滞納どころか借入履歴もない完全な白紙の状態になっています。
この状態は、スーパーホワイトだと呼ばれ、逆に怪しまれます。
そもそも、お金を借りて返済したという実績もないため、審査に落ちる可能性は高くなってしまうのです。
旧姓の借金は早めに解決を
このように旧姓の時の借金は、名字が変わっても、追及されますし、新たな借入れをする際の足かせにもなります。
ですから、旧姓の借金が残っている場合は、早めに返済をして、整理されることをお勧めいたします。
債務整理で解決することも可能
ただ、中には、旧姓の時の借金が返済できなくて、名字が変われば踏み倒せるのではないかと期待していた人もいらっしゃるかもしれません。
仮に、旧姓の時の借金が返済できない状態でも悲観する必要はありません。
なぜなら、返済が難しい場合は、債務整理の手続きで解決することも可能だからです。
例えば、債務整理の手続きの一つである任整意整理を行えば、利息をカットしたり、月々の返済額を減らしたりすることが可能となります。
銀行や消費者金融から取引履歴を取り寄せるには旧姓で申請すれば大丈夫です。
任意整理であれば内緒で解決できる
結婚をした女性の中には、旧姓の時の借金を夫にも内緒にしている方も多いです。
しかし、弁護士や司法書士には守秘義務があるので家族に決してバレることがないよう相談することができます。
さらに、任意整理であれば、家族にバレずに旧姓の借金問題を解決することが可能です。
ですから、旧姓の時の借金問題に悩んでいる方は、気軽に弁護士や司法書士に相談を行って下さい。
ちなみに債務整理をすれば、債務整理後は約5年~10年間、ローンを組むなどお金を借りたり、クレジットカードを作ったりすることができなくなります。
ただ、その期間を過ぎれば、あなたの信用情報は再び元の健全な状態に戻るので、長い目で見れば、旧姓の時の借金を放置するよりも遥かにマシだと言えます。
旧姓の借金に関しては決して踏み倒そうとするのではなく、法的な手順に従って、きちんと解決するようにして下さい。