任意整理をすると人生終わり？そう思ってしまう理由と対処法をご紹介

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借金の返済が厳しいと任意整理をしようかと考える方もいらっしゃるかと思います。しかし、そういった人たちの中には「任意整理をすると人生終わりじゃないか？」という不安を抱えてしまう方が少なからずいらっしゃるんですね。

確かに任意整理が持つ悪いイメージをいろいろ考えると、そのような気持ちになってしまうことも理解できないわけではありません。また、甘い気持ちで任意整理に臨むと痛い目に遭うこともあります。

そこで、この記事では、任意整理をすると人生は終わりなのかという点について、様々な観点から解説をしていきます。

1 任意整理をすると人生終わりではない！
2 任意整理をすると人生終わりだと思ってしまう理由
3 まとめ

この記事を書いた人

借金問題専門家タケシ

以前、325万円の借金を任意整理を行なって完済した体験を持つ借金問題の専門ライターです。
借金問題や債務整理に関するコンテンツは、既に1,500記事以上、執筆しています。

任意整理をすると人生終わりではない！

まず、結論からお伝えすると

任意整理をしても人生終わりではありません。

任意整理とは、簡単に言うと、弁護士や司法書士が債権者と任意の交渉を行ない、将来的にかかる利息をカットして、残債を3年～5年で分割返済するよう和解する手続きです。

15%や18%など、銀行や消費者金融、あるいはクレジットカード会社から高い金利でお金を借りている人は、通常の返済をしていると、莫大な利息を払うことになります。そして、繰り上げ返済ができないと利息の金額がどんどん上がっていく借金地獄にハマってしまうことにもなりかねません。しかし、任意整理の手続きを行なえば、そういった利息の負担をカットできるので、借金の負担を大幅に減らすこともできるんですね。

そのように考えると任意整理をするということは、人生の終わりではなく、人生を立て直し、新しい出発をしていくための手続きだと言うことができるのです。

任意整理をすると人生終わりだと思ってしまう理由

ただ、それでも任意整理を検討している人、あるいは任意整理をした人の中には、任意整理をすると人生終わりだと思ってしまう人がいます。そして、そういった気持ちが湧いてくる理由としては、以下の3つの観点が挙げられます。

ブラックリスト状態になる
任意整理後の返済で地獄を見る場合がある
将来に対して不安になる

各パートの最後には、そういった状況を乗り越えるための対処法についてもお伝えしていきますので、その点も含めてご参考にしてください。

ブラックリスト状態になる

任意整理をしようか考えている人が、最も心配することの一つにブラックリスト状態になるという点が挙げられます。確かに任意整理をすると、その情報が信用情報機関に登録され、いわゆるブラックリスト状態になり、その間は、新たな借り入れをすることができなくなります。

住宅ローンや車のローンを組もうとしても、ほぼ間違いなく審査に落ちてしまいます。それどころか、5万、10万のお金を銀行や消費者金融から借りることができなくなりますよね。また、現在、持っているクレジットカードも使えなくなってしまう可能性が非常に高くなりますし、スマホの機種代の分割払いもできなくなります。そういった状態に陥ると人生終わりだと感じてしまう方がいらっしゃるのです。

ブラックリスト状態になっても人生を終わりじゃない

しかし、任意整理をしてブラックリスト状態になっても永遠に続くことはありません。基本的には任意整理後の返済が終わってから5年を過ぎない間に、任意整理をしたという記録は信用情報から消えます。そうすれば、あなたの信用は元の状態に戻るのです。信用情報の仕組みについては以下の記事で詳しく解説しています。

＞＞CIC・JICC・KSCの違い！信用情報開示請求はどっちにすべき？

信用情報について正しい知識を持っておけば、人生終わりだという余計な不安に駆られることはなくなってくるでしょう。

任意整理後の返済で地獄を見る場合がある

任意整理をする際にもう一つ気を付けなければならない点は、任意整理は和解をした後もしばらく返済が続くということです。もちろん、任意整理をすることによって、借金の返済負担は減ります。しかし、それでも任意整理後の返済がきつい場合は往々にしてあるんですよね。特に、借金の金額が数百万円レベルになると、任意整理をしても月々の返済額は10万円を超えてくるので、そこで苦労をしている人もいます。

＞＞借金700万円は債務整理で返済すべき？任意整理の事例はあるのか？

また、任意整理後の返済で怖いのは、そこで返済が難しくなった時、他のところからお金を借りることが原則としてできないということです。また、任意整理後の返済が遅れると、任意整理の際に締結した和解内容が原則として無効にとなり、一括返済を請求される場合があります。そういったギリギリの苦しさを味わいながら人生終わりだと思ってしまう人がいるのです。

＞＞任意整理後の支払いの遅れは2回目以降が危ない！

気持ちで負けないことが大切

任意整理後の返済は確かに大変なことがあります。ですから、そのことをある程度、しっかり想定した上で、強い気持ちを持つことが大切です。実際、こちらの方も気合を入れて前向きにがんばっています。

【任意整理7ヶ月目】人生終わりじゃない、絶対立て直してやる！

— aoi (@aobinblog) October 25, 2022

また、そもそもこういう事態にならないためにも、任意整理に強く、高い経験値を持っている事務所に相談するというのも一つの有効な方法です。

＞＞任意整理に強いおすすめの事務所

そういった弁護士や司法書士に何かあったら、すぐに相談をしていけば、そもそも人生終わりだと思ってしまうぐらい、気持ち的に追い詰められてしまうこともなくなってくるでしょう。

将来に対して不安になる

任意整理をして人生終わりだと思ってしまう、もう一つのパターンとして、将来に対して不安になってしまうという点が挙げられます。例えば、こちらの方は、大学生なのに任意整理をしてしまって、自分はこのままやっていけるのだろうかという不安を感じています。

大学生の任意整理について
現在大学3年生です。恥ずかしながら借金が40万円ほどあります。
全てクレジットカードのリボ払いが原因です。

アルバイトはしていますが支払いが追いつかず、司法書士事務所に相談し、任意整理を進めています。

こうなったのは私が悪いですし、完済後5年、長くて10年はクレジットカードの審査やローンに通るのが難しいことも理解しています。

長期休みはアルバイト代も増えるため、繰り上げ返済もすれば来年の7月頃には返済が終わる予定です。

やはり大学生で任意整理をすれば人生終わりでしょうか？

引用元: 知恵袋

確かに大学生の段階で、任意整理のお世話になってしまうと、これからも同じようなことが起こってしまうのではないかと不安になってしまうことがあるでしょう。また、これは決して大学生に限った話ではなく、任意整理をすると、そんな自分が情けなくて、人生終わっていると思ってしまう方はいらっしゃいます。

教訓を得ることがでければOK

ただ、その一方で、任意整理は大きな教訓を得られる場でもあります。任意整理をせざるを得なかったことに対しては、ショックを受けるかもしれません。しかし、そこで「もう二度と借金はしない」という気持ちを心に刻んで、しっかりと立ち直っていく人もたくさんいらっしゃいます。そこで多くのことを学び、成長していくことができればそれで良いのです。