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手取り20万 借金300万

手取り20万円の人が300万円の借金を返済することは可能なのでしょうか?もちろん、現実的に考えると簡単ではなさそうですよね。ただ、中には「思いっきり生活を切り詰めたら自力でも何とかなるんじゃないか!?」と思う人がいらっしゃるかもしれません。

では、その場合は、どこまで生活を切り詰められば良いのでしょうか。実際、後先のことを考えずにがむしゃらにがんばるだけだと、長続きせず、途中で息切れしてしまう可能性が高くなるので注意しなければなりません。

そこで、この記事では、抽象的な話ではなく、可能な限り現実的な視点に立って手取り20万円の人が借金300万円を返済する方法について、詳しく解説していきます。

この記事を書いた人

 

借金問題専門家 タケシ

以前、325万円の借金を任意整理を行なって完済した体験を持つ借金問題の専門ライターです。
借金問題や債務整理に関するコンテンツは、既に1,500記事以上、執筆しています。

手取り20万で借金300万は自力返済できる?

最初に結論からお伝えすると

  • 手取り20万で借金300万を自力で返済するのは、通常の金利だとほぼ不可能です。

いきなり残念なお知らせになってしまいましたが、なぜこのような結論になってしまうのか、また、そういった時の対処法についても詳しく解説していくので、最後までお付き合いください。

まず、手取り20万で借金300万は自力返済できるのかを考える場合、2つの視点から見ていく必要があります。

  • 手取り20万円から毎月いくら返済に回すことができるのか。
  • その返済金額を支払い続けた場合、何年で返済ができるのか。

それぞれの項目について順番に見ていきましょう。

手取り20万円から毎月いくら返済に回せるか?

手取り20万円から毎月いくら返済に回せるかは、その人が一人暮らしなのか、あるいは家族で暮らしているかによっても違ってきます。ただ、ここでは、一人暮らしの方に限定させていただきます。なぜなら、家族持ちの方が、手取り20万円で、家族を養っていきながら、かつ300万円の借金を返済をしていくのは、現実的にかなり厳しいからです。その時は、夫婦共働きをしながら家計収入を上げていかないと難しいでしょう。

一人暮らしの場合の生活費の内訳に関しては、こちらのブログで、一つの例が紹介されています。ここでの条件は、東京23区で一人暮らしをする男性が車を持っていないケースです。

  • 食費:30,000円
  • 水道代・光熱費:10,000円
  • 家賃:72,000円
  • 交際費:30,000円
  • 通信費:11,000円
  • 交通費:7,000円
  • その他:15,000円
  • 貯金;25,000円

これで合計20万円です。つまり、ここから300万円の借金を返済しようと思ったら、まずは、貯金分の25,000円をすべて返済に回すしかないですよね。あと、交際費を半分ぐらいにカットすれば、一か月に4万円ぐらいは返済に充てることができるかもしれません。

もちろん、地方に住んでいる人は家賃をもっと抑えることができるでしょうし、人によってはギリギリの節約生活にチャレンジするかもしれませんが、とりあえず月4万円前後の返済を目安にしてみます。

借金300万円は何年で返せるか?

次に、手取り20万円の人が毎月4万円前後の金額を返済した場合、300万円の借金は、どれくらいの期間で返済ができるのか計算をしていきましょう。ここで重要なポイントになってくるのが金利です。利息制限法では借金が100万円を超えた場合、最大金利は15%になります。

ただ、厄介なのは、消費者金融も銀行もクレジットカード会社もこの最大金利ギリギリを狙ってくるケースが多いということです。ですから、ここでは、金利を15%に設定してみます。

その上で、月々の返済金額ごとの返済期間、そして最終的にあなたが支払うことになる利息の総額についてお伝えしていくと以下のようになります。

月々の返済額 返済期間 最終的に支払う利息
4万円 18年8か月 5,927,053円
5万円 9年4ヶ月 2,579,717円
6万円 6年7ヶ月 1,737,295円

これを見ると愕然としてしまうもしれません。手取りが20万円だと毎月4万円を返済するのも簡単ではないのに、それでも完済までに20年弱の期間がかかってしまい、利息の金額は600万円近くに膨れ上がり、何と元の借金の2倍の金額を利息で支払うことになるのです。

借金300万円を返すのに必要な月々の返済額は?

では、借金300万円を返すには月に何万円を返済すれば現実味が出てくるのでしょうか。そこで先ほどの金利15%の場合でのシミュレーションで、もう少し月々の返済額を増やしてみましょう。

月々の返済額 返済期間 最終的に支払う利息
7万円 5年2ヶ月 1,323,461円
8万円 4年3ヶ月 1,073,398円
9万円 3年8ヶ月 905,083円
10万円 3年2ヶ月 783,534円

これを見るとわかるように、月々の返済額が10万円近くになってくれば、返済期間が5年を切るようになり、最終的に支払う利息の総額も100万円を切るようになってきます。ただ、手取り20万の人が、月々に10万円近くの返済をしようとすれば、給料の半分に相当する10万円で1ヶ月を過ごすという超極貧生活を送らなければなりません。

家賃を含めた生活費を月10万円に抑えるためのモデルケースは、LIFULLのHPで以下のように紹介されていました。

  • 家賃:40,000円
  • 食費:25,000円
  • 水道光熱費:7,000円
  • 通信費:3,000円
  • 交際費;10,000円
  • 被服、美容費:6,000円
  • 日用品費:3,000円
  • 教養・娯楽費:2,000円
  • 合計:99,000円

ただ、LIFULLのHPでも書かれていましが、ここまで切り詰めた生活を長く続けるのは難しいでしょう。ですから、300万円の借金を自力で返済しようとするのであれば、手取り20万円で返済するというこだわりは捨てて、副業をして収入を増やす方向に舵を切るしかないと言えます。

>>借金返済に有効な副業!アルバイトから在宅でできる仕事まで!

ちなみに、借金300万円を半年で返済した方法について以下の記事で解説していますので、こちらもご参考にしてください。

>>借金300万円を半年で返済した方法!それって誰でもできるの?

債務整理なら手取り20万でも借金300万を返せる

ただ、手取り20万円でも借金300万円を返せるもう一つの方法があります。それが債務整理を行なうというやり方です。また、債務整理の中の手続きの一つである自己破産を行なえば、原則として借金をチャラにすることができますが、安定した収入がある場合は自己破産が認められないケースもでてきます。

その代わり任意整理や個人再生など債務整理の別の手続きで返済をするというやり方もあるので、それぞれの方法でのシミュレーションをご紹介しておきます。

任意整理をした場合

任意整理は、弁護士や司法書士が債権者に任意の交渉を行なって、将来的にかかる利息をカットし、残債を3年から5年で分割返済するという形で和解したりするという手続きです。原則として利息が一切かからなくなるので、借金の支払総額を一気に減額することができます。そして、300万円の借金を任意整理した場合、返済期間ごとの月々の返済額はそれぞれ以下のようになります。

  • 3年で返済した場合:83,333円
  • 5年で返済した場合:50,000円

ただ、任意整理の場合、返済期間を5年にしても月々の返済額は5万円になってしまうので、手取り額が20万円だと簡単ではないところがありますよね。

個人再生をした場合

任意整理での解決が難しい場合は、個人再生を行なうというやり方もあります。個人再生では、300万円の借金を100万円まで減額することも可能です。その上で、残債を原則として3年間で返済していくので、その場合、月々の返済額は27,777円となります。

ここまで来ると大分現実味を帯びてきますよね。ちなみに、あなたの借金を効率的に減らす方法については以下の無料減額診断のサービスを使えば、簡単にシミュレーションしてもらえるので、気軽に利用してみてください。

>>借金をどれだけ減らせるか調べてみる【所要時間1~2分】

まとめ

手取り20万円の人が300万円の借金を自力で返済するのは、通常の金利の場合だと、かなり困難だと言えます。ですから、もし300万円の借金を自力で何とかしようと思ったら、副業で収入を増やすか、債務整理で借金の負担を軽くするかという選択肢を検討する必要性が出てきます。

takeshi1

実際、手取り20万で借金300万を返そうと思ったら、少し思い切ったことにチャレンジしていかないと、借金生活がズルズル続いて、やりたいことが何もできなくなってくるので、ぜひ返済のためのプランをしっかり立てて、最善の策を検討していけるようにがんばってください。