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アイフルからの借金を返済日までに返せないと、延滞日数に応じて年率20.0%の遅延損害金が発生してしまいます。遅延損害金は1日ごとに加算されているくので、かなりの負担になってしまいますよね。
そういったアイフルの遅延損害金も任意整理をすれば免除してもらえるかもしれないという話がありますが、それは本当なのでしょうか。また、滞納を続けていると、アイフルからあることを条件に遅延損害金を免除するという優遇処置の提案が来ることがあるのですが、それには応じた方が良いのでしょうか?
そこで、この記事では、アイフルに遅延損害金を免除してもらう方法について様々な観点から解説しながら、アイフルの借金問題を解決する最善の方法について提案をさせていただきます。
目次
アイフルは遅延損害金を免除してくれない?
アイフルで遅延損害金を免除してもらおうとした場合、一般的によく言われているのですが、任意整理を行なって遅延損害金を免除してもらうというやり方です。ただ、アイフルの場合、実はこの方法でも免除をしてもらうのが難しいと言われています。それは一体なぜなのでしょうか?
任意整理でも遅延損害金は免除してもらえない?
任意整理は債務整理の手続きの一つですが、弁護士や司法書士を通じて、消費者金融や銀行などの債権者と交渉を行ない、
- 将来的にかかる利息のカット
- 遅延損害金の免除
- 残債を3年~5年で分割交渉
という形で和解をしていく手続きです。裁判所を通さずに行えるので、債務整理の中で最も利用されることが多くなっています。ただ、任意整理は債権者との任意の交渉によって行われるので、債権者によって対応は異なります。そして実は、アイフルの任意整理の対応はかなり厳しく、遅延損害金の免除に応じてくれないと言われているのです。
アイフルの遅延損害金への厳しい対応については、東京国際司法書士事務所が以下のように指摘しています。
10年以上前の債務整理では、交渉によって元金和解に応じてもらえることも多くありましたが、昨今ではどの業者も、専門家が介入するまでに付加されていた利息・損害金のほか、専門家が介入した後、実際に和解するまでの経過利息や損害金については、カットしないといった方針の業者がほとんどとなっています。
アイフルもそうした業者のひとつで、専門家が介入しても、和解するまでは経過利息や損害金を付加し、付加した金額でないと、交渉にも応じてもらえません。
引用元: アイフルの債務整理方法
東京国際司法書士事務所が指摘をしているように、また、アイフルの場合、遅延損害金の免除が難しいだけでなく、経過利息(最後の支払い日から任意整理の和解が成立するまでに発生する利息)の免除も難しいと言われています。
さらには、アイフルとの取引期間が1年未満であったりするなどして短いと、将来利息のカットにも応じてくれない場合があるので注意が必要です。
アイフルが任意整理の対応に厳しい理由
では、一体なぜアイフルは、そこまで任意整理の対応に厳しいのでしょうか。もちろん、消費者金融は全般的に2010年6月にグレーゾーン金利が完全に撤廃されてから、財政状況が厳しくなり、任意整理への対応も次第に厳しくなっている傾向があります。そのため、プロミスやアコムなどは銀行グループの傘下に入ることを通じて財政基盤の強化を図ってきました。
しかし、アイフルは大手の消費者金融の中では唯一、銀行の傘下には入らず、独立系企業との形態を続けています。ただ、その一方で、アイフルは、2009年に事業再生ADRの手続きを行うなど、厳しい経営状況が続いています。そのような背景もあって、任意整理の対応が厳しく、遅延損害金の免除にも応じてくれないのです。
優遇処置による遅延損害金の免除は注意が必要
しかし、そんな任意整理の対応には厳しいアイフルですが、アイフルからの借金の滞納を続けていると「優遇処置のご案内」という書面が届き、そこで、アイフルの方から、遅延損害金の免除を提案される場合があります。
任意整理では遅延損害金の免除に対して厳しい姿勢を持つアイフルが遅延損害金の免除の提案をしてくるなんて怪しい感じがしますよね。それもそのはず、これは一種の罠のような側面を持っています。
アイフルの優遇措置で提案される内容
アイフルから来る「優遇処置のご案内」には以下のような案内が書かれています。
- 一括返済に応じるのであれば、利息・遅延損害金を免除し、元本だけの返済も可能
- 一括返済ができるのは期間限定
- 期日までに入金・または連絡がない場合は、強制執行を行う
利息と遅延損害金の全額免除での一括返済案を伝えて優遇処置であることを強調しながら、それに応じなければ、強制執行も辞さないと脅しています。そういった文言を見ると、焦ってアイフルに連絡をしてしまう方も中にはいらっしゃるでしょう。しかし、そこでアイフルに連絡をしてしまうと罠にハマる可能性が高いので注意が必要です。
消滅時効の期間が過ぎていないかチェック
実は、アイフルから「優遇処置のご案内」が来るタイミングは、消滅時効の期間である5年を過ぎているケースが多いんですね。もし、そうであれば、消滅時効の援用を行なうことによって、アイフルから借金が全額免除してもらうことも可能です。
しかし、消滅時効の期間が過ぎているのに「優遇処置のご案内」が来た段階で、一括返済に応じてしまったら大損をしてしまうことになります。ですから、遅延損害金の免除という甘い言葉に絶対に騙されてはいけません。
また、アイフルに電話などで連絡をして、返済の意思を示してしまうと、それだけで債務の承認をしたとみなされて、消滅時効が中断してしまい、時効の援用ができなくなります。
なので、もし、消滅時効の5年を過ぎていると思われる場合は、アイフルではなく弁護士や司法書士に連絡をして、消滅時効の援用を行なう手続きを依頼されることをおすすめいたします。
時効が過ぎていなければ債務整理がおすすめ
しかし、その一方で、消滅時効の期間が、まだ過ぎていないことも考えられます。具体的には以下のようなケースです。
- 5年以内にアイフルに返済を行なっている
- 5年以内にアイフルに連絡して支払いの猶予を求めたことがある
- 10年以内に裁判手続きをされている
このような場合は、弁護士や司法書士に連絡をして、任意整理の手続きについて相談されることをおすすめいたします。アイフルに任意整理を依頼した場合、遅延損害金の免除に応じてもらえるのは厳しいですが、その一方で将来利息のカットには応じてくれる可能性が高いです。また、その上で、分割返済にも応じてもらえれば、返済の負担を軽くすることが可能です。
また、任意整理の手続きを依頼すると、弁護士や司法書士がアイフルとの任意の交渉を行なっていくことになりますが、より良い条件を引き出すためには、必ず任意整理に強い弁護士や司法書士に依頼されることをおすすめいたします。
ただ、通常は借金の金額がかなり高くなっていて、一括返済は厳しい方が多いので、その場合は、任意整理の手続きをおすすめします。
まとめ
アイフルに遅延損害金の免除をしてもらおうとした場合、任意整理を行なえば、免除してもらえると考える人がいるかもしれません。しかし、アイフルで任意整理を行なっても、遅延損害金の免除には応じてもらえません。ですから、そういった厳しい状況であることは事前に認識をしておいた方が良いでしょう。
また、その一方で、アイフルの側から「優遇処置のご案内」という形で、一括返済をすることを前提で、利息や遅延損害金の免除を提案される場合がありますが、その場合は注意が必要です。もし、消滅時効の期間を過ぎているのであれば、時効の援用という形で、アイフルからの借金のすべての支払いを免除してもらえるからです。
一方で、消滅時効の期間が過ぎていない場合は、債務整理を行なうことによってアイフルからの借金問題を解決することも可能なので、弁護士や司法書士に相談をしてみてください。
アイフルは、元々、任意整理の際に遅延損害金の免除には応じてくれないので、逆にアイフル側から、遅延損害金の免除の提案が来た場合は、少し疑うくらいがちょうど良いですし、心配な場合は、弁護士や司法書士の無料相談を受けてみることをおすすめいたします。