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自己破産 手続中 後払い

自己破産の手続き中に後払いをすることは可能なのでしょうか。

後払い決済は、手軽に使えるので、ついつい利用してしまう方もいらっしゃいますが、自己破産の手続き中ですと、実は、大きな問題が発生するリスクがあります。

ここでは、その理由と、問題を未然に防ぐ対策、また自己破産後でも利用が可能な後払い決済についてお伝えしていきます。

この記事を書いた人

 

借金問題専門家 タケシ

以前、325万円の借金を任意整理を行なって完済した体験を持つ借金問題の専門ライターです。
借金問題や債務整理に関するコンテンツは、既に1,500記事以上、執筆しています。

自己破産の手続き中の後払いは可能?

結論からお伝えすると、自己破産の手続き中に後払いをすることは極力避けた方が良いです

実際に自己破産をする際に、弁護士に聞いたら、必ず控えるように言われるでしょう。

手続き中は後払いをすべきでない理由

自己破産の手続き中に、後払い決済を行うべきでない理由は、新たな借金として扱われてしまう可能性が高いからです。

後払い決済を行うと、破産法第252条第1項で定められて免責不許可事由に該当してしまう可能性があります。

まず、後払いで商品などを購入すると、破産することを知りながら、信用取引により財産を取得したという第5号に該当する恐れがあります。

破産手続開始の申立てがあった日の1年前の日から破産手続開始の決定があった日までの間に,破産手続開始の原因となる事実があることを知りながら,当該事実がないと信じさせるため,詐術を用いて信用取引により財産を取得したこと。

後払いは、クレジットカード払いと同じような信用取引だとも言えます。

そして、後払いで、そのまま支払いの手続きを行うと、特定の債権者に優先して返済(偏頗弁済)を行ったということで、第3号に該当するかもしれません。

特定の債権者に対する債務について,当該債権者に特別の利益を与える目的又は他の債権者を害する目的で,担保の供与又は債務の消滅に関する行為であって,債務者の義務に属せず,又はその方法若しくは時期が債務者の義務に属しないものをしたこと。

免責不許可事由に該当しても、最終的には裁量免責という形で、免責を受けられる可能性は、高いでしょう

>>自己破産で失敗したらどうなる?実はできない確率は0%!?

ただ、それでも、余計な費用とお金が掛かってしまうので、やはり、後払いは極力避けた方が良いのです。

後払いをどうしてもしたい場合は?

その一方で、諸事情で、どうしても後払いをしたい方もいらっしゃるかと思います。

その場合は、事前に、担当の弁護士や司法書士などに相談するようにしてください

実際、後払い決済を行っても、その内容が、

  • 日用品など生活必需品の購入である
  • 金額が数千円程度と少額である

といったものであれば、免責不許可事由に該当しない可能性は高いでしょう。

しかし、だからといって、「これぐらいの後払い決済なら大丈夫だろう」と自分で勝手に判断はしないで、必ず、弁護士や司法書士に相談してください。

>>自己破産に強いおすすめ弁護士事務所

自己破産の手続き後なら可能な後払い決済

自己破産の手続中の後払い決済は、極力、避けるに越したことはありません。

ただ、自己破産で免責が確定し、手続きを終えた後であれば、後払い決済を行っても大丈夫です

また、通常、自己破産の手続を行うと、それから約5年~10年は、信用情報機関に事故情報が登録され、ブラックリスト状態になってしまいます

そのため、新たな借金ができなくなり、クレジットカード払いでの決済もできなくなってしまいます。

しかし、以下の後払い決済であれば、信用情報機関と関係ないところで決済がされるので、自己破産後も問題なく利用することができます。

キャリア決済

キャリア決済は、NTTドコモ、au、ソフトバンクで、携帯電話やインターネットの契約をしているユーザーが、買い物をしたりサービスを利用したりした後、その代金を通信料金と一緒に請求をしてもらえるサービスです

キャリア決済は、携帯電話のキャリアごとで、以下のように名称が変わります。

毎月の自動引き落としの設定も可能なので、サブスクリプションの決済をする時にも便利です。

キャリア決済は、決済金額の上限が、5万円、あるいは10万円と定められているので、詳細は、利用しているキャリアに確認をしてください。

NP後払い

NP後払いは、ネットショップやカタログなどの通信販売で利用できる決済システムです。

買い物をした後、全国のコンビニ、郵便局、銀行、LINE Payで支払うことができます。

NP後払いのサービスを提供している株式会社ネットプロテクションズは、信用情報機関に加盟していません

ですから、自己破産の手続を行った後の方でも問題なく使えます。

また、NP後払いは、後払い決済の中では珍しくポイントが貯まり、貯まったポイントで、商品に交換をしたり、懸賞に応募したりすることができるというメリットがあります。

ちなみに、NP後払いの上限は、税込みで55,000円となっているので、その範囲内で使うようにしてください。

>>NP後払いの購入者サイト

GMO後払い

GMO後払いは、GMOペイメントサービス株式会社が提供する決済サービスです。

商品の到着を確認してから、コンビニ、銀行、郵便局、LINE Pay、その他の決済アプリで支払うことができます。

GMOペイメントサービス株式会社も信用情報機関には加盟していません

GMO後払いの上限金額もNP後払と同様で、55,000円(税込)です。

GMO後払いの公式サイト

バンドルカード

バンドルカードは、スマホがあれば、アプリを使って1分で作れるVisaのプリペイドカードシステムです。

ネットショッピング専用のバーチャルカードを使っても良いですし、リアルカードを発行すれば、一般のお店でも使うことができます。

そして、バンドルカードのポチっとチャージというサービスが後払いに該当します

ポチっとチャージの上限は、3,000円~50,000円の範囲内で設定されます。

>>バンドルカードの公式サイト

その他の後払い決済の一覧

ここまでは、代表的な後払い決済について、お伝えしてきましたが、後払い決済には、他にも、もっといろいろな種類のものがあります。

実際に、どこを検討する際は、

  • 買い物をするところで利用が可能かどうか
  • 後払いの上限金額は問題ないか
  • 手数料はいくらぐらいになるか

という点をチェックしながら、使っていけば良いでしょう。

自己破産の手続後も利用ができる後払い決済のサービスは、他にも以下のようなものがあります。

ちなみに、後払い決済サービスの中には、サービスを提供している会社が、信用情報機関に加盟しているケースもあります。

その場合は、自己破産の手続を行った後、ブラックリスト状態になっている間は利用することができません。

ただ、信用情報機関に加盟していなければ、自己破産を行ったことが分からないので、問題なく使える可能性は高いと言えます。

まとめ

後払い決済は、クレジットカードがなくても決済ができるので、手持ちにお金がなくても気軽に使えるというメリットがあります。

しかし、だからといって、自己破産の手続き中に後払い決済をすると、免責不許可事由に該当して、手続きに問題が生じる可能性があります。

ですから、その場合は、必ず、弁護士や司法書士に相談するようにしてください。

ただし、自己破産の手続きが終わった後は、ブラックリスト状態でも使える後払い決済のサービスは多いので、クレジットカードが使えなくて、困っている時は活用してみると良いでしょう。

takeshi1

もちろん、自己破産をした人でも利用できる後払いの決済システムがあるからといって、使いすぎには気をつけてくださいね。