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債務整理をした人、あるいは多重債務者になって滞納をした人は、信用情報機関に事故情報が登録されるので新たな借金ができなくなります。
そのため、中には戸籍上で改名をしてしまっったり、或いは結婚・離婚・養子縁組などで苗字を変えることによって、すぐに借金ができるようになるのではないかと考える方もいらっしゃいます。
ただ、実際は世の中、そんなに甘くはないよという話をさせて頂きます。
目次
改名をしてお金を借りるのは詐欺
実は、以前、多重債務者になった人が改名をすることによって別人に成りすまし、さらに住宅ローンを組んでお金を騙し取ったという詐欺事件が発生しました。
これは、ある宗教法人による計画的な詐欺だったのですが、簡単にまとめると以下のようになります。
- 宗教法人が多重債務者を狙って出家を呼びかける
- 簡単な方法で出家をさせ家庭裁判所を通じて戸籍上の改名をさせる
- 改名した多重債務者は別人となりますし、偽造した源泉徴収票を使ってローンを組んでお金をだまし取る
これは出家詐欺、あるいは改名詐欺とも言われる立派な犯罪です。
もちろん、発覚したら逮捕されるので、絶対にやめましょう。
苗字が変わるとお金が借りれる?
では、意図的に改名をしなくても、結婚・離婚・養子縁組をして苗字が変わった人は、債務整理や借金の滞納で信用情報機関に登録されている事故情報が貸金業者に分からなくなって、お金を借りれるのでしょうか?
実際、以前は、苗字が変わったら、お金が借りれたという時もありました。
しかし、今は以下の3つの理由から、お金を借りるのは、難しいです。
貸金業者は旧姓のチェックを徹底している
銀行や消費者金融などの貸金業者は、旧姓のチェックを徹底しています。
ローンやクレジットカードの申し込みを行う際、必ず、旧姓を記入する欄があります。
もちろん、ここの箇所を無視すれば、虚偽の報告をしたと見なされるので、苗字が変わった人は必ず記載しなければなりません。
信用情報機関のシステムは向上している
信用情報機関にチェックシステムは、以前に比べると格段に向上しています。
例え、苗字が変わっていたとしても、下の名前、生年月日、住所、電話番号、運転免許証や健康保険証の番号などから、旧姓時の情報を探し出すことは、十分可能です。
特に、貸金業者は生年月日の情報を重視していると言われています。
もし、そこで旧姓時の事故情報が見つかれば、審査に落ちることになります。
スーパーホワイトは逆に怪しい
ただ、百歩譲って、旧姓時の事故情報がバレなかったとしましょう。
しかし、ここでまた新たな問題が発生します。
信用情報機関では、過去の借入れの履歴や、クレジットカードなどの利用履歴などが登録されています。
こういった履歴は、債務整理を行ったり、滞納をしたりしたことがない人でも、登録される情報なので、誰でも何らかの情報が信用情報機関にあるはずなのです。
そういった中で、旧姓時の情報がバレなかった人は、逆にまったく過去の履歴がない“スーパーホワイト”となります。
そういう人は、「逆に何か怪しい人なのではないか」と疑われ、審査が通るのが難しくなってしまうのです。
事故情報が消えるのを待つのが一番確実
戸籍上で改名をしたり、苗字を変えたりしても、貸金業者にバレる可能性は極めて高いでしょう。
また、下手に隠すと、偽証、悪質な場合は詐欺罪を問われる場合もあります。
ただでさえ、債務整理や滞納の履歴がある人は信用情報が悪いのに、さらに名前が変わったことを隠していたことがバレると、あなたの信用は地に落ちてしまいます。
ですから、名前が変わったことは、正直に申告することが、非常に大切です。
実際、債務整理や滞納などで、信用情報機関に事故情報が登録された人は、その状態がずっと続くと思われがちです。
しかし、実際は、5年間、長くても10年間が過ぎれば、そういった事故情報は消えます。
ですから、下手に無茶をして、お金を借りようして、逆に信用を失うことは避け、ブラックリスト状態が解消されるのを待つのが一番確実です。
もし、借金の滞納をしてブラックリスト状態の人は、債務整理を行って借金を減額したり、チャラにしたりすることも可能なので、まずは弁護士や司法書士に相談をしてみて下さい。