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年収以上の借金をしてしまった場合、おまとめローンを検討される方もいらっしゃるかと思います。

確かに、おまとめローンには、いくつかのメリットがあります。

ただ、おまとめローンは、年収以上の借金がある方には不向きだと私は思っています。

ここでは、おまとめローンを検討されている方に、現実的な考え方をお伝えしながら、第三の方法についてお伝えしていきます。

この記事を書いた人

 

借金問題専門家 タケシ

以前、325万円の借金を任意整理を行なって完済した体験を持つ借金問題の専門ライターです。
借金問題や債務整理に関するコンテンツは、既に1,500記事以上、執筆しています。

おまとめローンの最大のメリットとは?

確かにおまとめローンを利用することにもメリットはありますよね。

  1. おまとめローンであれば低金利で借り換えが可能
  2. おまとめローンは総量規制の対象外
  3. 信用情報に傷がつかない

個人的には、おまとめローンの最大のメリットは、3番目の信用情報に傷がつかないという点だと思います。

年収以上の借金をして、月々の返済額が返せなくなり、滞納をして、信用情報に傷が付いてしまうと、新たなローンを組むことが難しくなるなど、いろいろ面倒なことが起こってしまいますからね。

ですから、信用情報が傷つくのを防ぐのが最大の目的ということであれば、おまとめローンを利用する意味はまだあるかと思います。

本当のおまとめローンでいいの?

ただ、それ以外の点では、おまとめローンはおすすめしません。

その理由を3つの観点からお伝えしていきます。

それでも金利は高い

おまとめローンが可能な貸金業者で有名なところを一覧にしてみました。

※最新の金利や限度額は、リンク先をクリックしてみて下さい。

貸金業者名 種類 金利(年利) 上限限度額
おまとめローン(スターワン乗り換えローン) 銀行 12.5% 1000万円
横浜銀行フリーローン 銀行 1.9%~14.6万円 1000万円
アイフル「おまとめMAX」 消費者金融 3.0%~17.5% 800万円
プロミスおまとめローン 消費者金融 6.3%~17.8% 300万円
アコム 貸金業法に基づく借換え専用ローン 消費者金融 7.7%~18.0% 300万円

おまとめローンは大きく分けると、銀行系と消費者金融系の2種類があります。

貸金業法に少し詳しい方は、「あれっ、消費者金融からは、年収の三分の一を超える金額は借入れをするのが難しいんじゃないの?」と気が付くかもしれません。

確かに、通常の融資の流れだと、消費者金融では、総量規制のルールに引っ掛かって、年収以上の借金をすることはできません。

しかし、総量規制では例外規定があり、おまとめローンであれば、年収の三分の一を超える金額でも融資は可能なのです。

ただ、その一方で消費者金融のおまとめローンは、金利が高いです。

それまで金利18%ぐらいで借りていたものが、15%ぐらいに下がっても、はっきり言って気休めぐらいにしかならないでしょう

ですから、おまとめローンを利用するのであれば、銀行系がおすすめですが、それでも金利が10%台になってしまうケースも多いので、その点は事前に認識しておく必要があります。

年収以上の借金があると審査は厳しい

おまとめローンを利用するにあたって大きな壁になるのが、審査です。

特に、年収以上の借金があると審査はどうしても厳しくなってしまいます。

おまとめローンの審査基準としては、大きく分けると以下の2種類に分けられますが、

  • 属性(年収、勤続年数、勤務形態など)
  • 信用情報(借入れ金額、借入れ件数、延滞などのブラック情報)

年収以上の借金がある人は、特に信用情報の点で気を付ける必要があります。

特に、一度でも滞納をしてしまうと、信用情報機関に約5年間、事故情報が登録されてしまうので、その期間は、審査が更に厳しくなります。

審査に通っても年収以上の借金だと厳しい

それでも、無事に、おまとめローンの審査に通って、借り換えに成功したとしましょう。

しかし、それでも年収以上の借金があると返済はキツイです。

もちろん、おまとめローンでは、金利が下がるだけでなく、返済期間を延ばすことによって、月々の返済額を下げることも可能です。

でも、ここには一つ落とし穴があります

仮に年収400万円の人が400万円の借金を抱えていて、元々の平均の金利が15%であったものが、おまとめローンで10%に下がったとしましょう。

そして月々の返済額も9万円から5万5千円に減ったとします。

その場合の返済シミュレーションをしてみると、意外なことが分かります。

項目 月々の返済額 返済期間 完済までの利息合計
借り換え前(金利15%) 9万円 5年6ヶ月 1,875,182円
借り換え後(金利10%) 5万5千円 9年5ヶ月 2,173,824円

つまり、金利が下がって、月々の返済額が減っても、返済期間が長引くと、かえって完済までに支払う利息の金額は増えてしまうのです。

年収以上の借金がある人は、金利が下がっても利息の金額が増える可能性がその分、高くなるので、おまとめローンを組む場合は、必ず返済シミュレーションを立てて、利息をチェックして下さい。

>>借金はいくらからがやばい?借金まみれになる分岐点は?

第三の道としての債務整理

年収以上の借金がある場合、おまとめローンを検討するのも一つの選択肢です。

少なくとも、今の金利の状態を続けるよりは、良い選択だと思います。

ただ、それでも最終的に支払う利息の金額が大きい時は、債務整理を検討されることをお勧めいたします

なぜなら、債務整理の手続きを行えば、弁護士や司法書士に支払う費用以上に、借金を減額したり、利息をカットしたりすることによって得られる利益が大きくなる可能性が高いからです。

債務整理には自己破産という形で、すべての借金を原則として、免責してもらうという方法もあります。

ただ、住宅ローンが残っている人など、住宅ローン以外の借金を約5分の1に減額する個人再生という手続きもあります。

また、将来的に掛かる利息をカットする、つまり、金利をゼロにして、元本だけを返済するように債権者と和解をする任意整理という方法もあります。

具体的に、どういった方法で借金を減らせるかは、以下の方法で簡単に無料診断を受けることができます。

>>借金をどれだけ減らせるか調べてみる【所要時間1~2分】

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年収以上の借金がある場合は、おまとめローンで金利が多少下がった程度だと、利息によって損失を受ける金額はそれほど変わらないケースも多いので、様々な観点からベストな選択をして下さいね。