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借金が80万円ある場合、自力返済をすべきか、それとも債務整理をすべきなのか、悩むところだと思います。
なぜなら、債務整理を行った場合、80万円の借金が減額される場合もありますが、それ以上に、債務整理を依頼した弁護士や司法書士に支払う費用の方が高くなる可能性があるからです。
ここでは、どのようなケースであれば、借金80万円でも債務整理を行う価値があるのか解説をしていきます。
目次
債務整理をするなら任意整理
債務整理には任意整理、個人再生、自己破産の3種類がありますが、もし、借金80万円で債務整理をするのであれば、選択肢は任意整理に限られる可能性が高いです。
なぜなら、個人再生や自己破産は弁護士費用が数十万円掛かってしまうのが相場だからです。
それに個人再生の最低弁済額(個人再生後に分割で弁済する金額)は100万円より、下がることはありません。
その一方で、任意整理の費用は債権者1件あたり、2~5万円と、個人再生や自己破産に比べれば比較的安いので、借金が80万円でも負担を減らせる可能性は高くなります。
借金80万円で本当に任意整理すべき?
ただ、任意整理であれば、80万円の借金問題は確実に解決できるかというと必ずしもそうではありません。
では、具体的にどういった条件を満たしている必要があるのか解説をしていきます。
過払い金が発生していれば
もし、消費者金融からなどの借金が2010年より前からあった方は、以前、利息を払い過ぎていた可能性があります。
その場合は、任意整理の手続きを行うことによって払い過ぎた利息の分だけ借金を減額できますし、場合によっては逆に過払い金としてお金が戻って来る時もあります。
ですから、そういったケースであれば借金が80万円でも任意整理の手続きを行う価値は十分あると言えるでしょう。
最終的に支払う利息がいくらになるか
もし、借入れを始めたのが2010年以降であれば、利息を払い過ぎていた可能性はありません。
ただ、任意整理を行えば、将来利息をカットすることも可能です。
ですから、自力返済をした場合に、最終的に支払う利息から、弁護士や司法書士に支払う費用を差し引いた金額がそれなりに大きければ任意整理をする意味が出て来ます。
例えば、消費者金融3社から合計80万円の借金をしていて、月々の返済額が5万円であったとしましょう。
こういったケースでは、金利は18%近くなってしまっているケースが多いです。
その場合、返済期間は1年7ヶ月で最終的に支払う利息は、121,717円となります。
ただ、弁護士や司法書士に支払う費用は、安い事務所だと6万円ぐらいでも可能ですが、比較的、費用が高いところだと、12万円を超えてしまうケースもあります。
ですから借金が80万円だと任意整理を行ってもあまり意味がないように見えるかもしれませんね。
月々の返済額を減らせるというメリット
任意整理を減らせるもう一つのメリットとして、月々の返済額を減らせるというものがあります。
任意整理を行った場合、和解後は、原則3年間で残債を払うことになります。
借金80万円を3年間で分割返済する場合、月々の返済額は、2万円ちょっとに減らすことができます。
実際、月々の返済額が数万円ぐらいになってしまうと、旦那さんなど家族に内緒で借金をしている人は、バレないよういするのが至難の業となってしまいますよね。
しかし、任意整理で月々の返済額を減らすことができれば、余裕を持って、家族にバレずに借金問題を解決することも可能となります。
まとめ
いろいろなサイトを見ていると、借金80万円でも借金が減額できるから任意整理をした方が良いと勧めているサイトも多いです。
ただ、冷静に考えてみて、私は、借金が80万円という少額の場合、任意整理をすべきかどうかは微妙だと思っています。
なぜなら、今は、2010年にグレーゾーン金利が撤廃されてから、かなり時間が経っており、借金自体が減額されるケースが少なくなっているからです。
しかし、その一方で、任意整理では、月々の返済額は減らせる可能性が高いです。
ですから、月々の返済額の支払いがキツくて、家族に内緒で借金問題を解決したいという方は任意整理を行うのが良いかもしれません。
80万円の借金は余裕で返せる人もいるかもしれませんが、収入が少ないとかなりの負担になっている方もいらっしゃるので、そういった時は、気軽に弁護士や司法書士に相談をしてみて下さい。