
先物取引はハイリスクハイリターンの性質を持っているので、失敗すると多額の借金を抱えてしまうこともあります。
ここでは、先物取引の失敗で700万円まで借金が膨らんでしまった方が、自己破産を通じて解決した体験談をご紹介していきます。
先物取引で借金がさらに膨らむ
私は、若い頃から、借金癖があり、常に100~200万円くらいの借金をしてはボーナスで完済するということを繰り返していました。
借金は、当初は株式の信用取引での運用資金として利用していました。
しかし、損失が大きくなり借入額が500万円ほどとなっていましたので、徐々に生活にも影響を及ぼしてきていました。
そして、株の信用取引の損失を取り戻そうとして先物取引にも手を出すようになったのです。
しかし結果的には失敗し、借金は700万円まで膨らみました。
いい時には、プラスで1,000万円以上の利益を上げている時もあったんです。
しかし、人間の欲望とは怖いもので、プラスの時に借金を完済しておけばよいものを、もっと儲けようと考えて逆に大きな損失を抱えることになります。
東日本大震災によりすべてのプラスを吐き出すことになり、借金だけが残ってしまいました。
残った借金は、楽天カードローン200万円、三井住友銀行カードローン200万円、みずほ銀行カードローン100万円、レイク150万円、アコム50万円、プロミス50万円、アイフル50万円でした。
毎月の返済額は約20万円となりました。
何とか返済だけはできましたが、返済をして少しでも枠が空くとすぐに借り入れて、やっと何とかやっていけるという状況でした。
ところが、悪いことは重なるもので、会社の業績が著しく悪化し、収入が大幅に減少することになりました。
先物取引の借金でも自己破産は可能?
給与は、そこまで下がりませんでしたが、ボーナスは大幅カットされることになり、もはや返済不能な状況に陥ることは確実であったため、弁護士事務所に債務整理の相談をしようと決めました。
弁護士事務所はネットで調べて、自分にあった弁護士を無料で見つけられるサービスを利用して、自己破産を申請することにしました。
結果、700万円の借金はすべて免責されることになりました。
株や先物取引が原因の借金は免責されづらいという話もありましたが、はじめての債務整理の場合では余程のことがない限り免責されるようです。
自己破産はメリットばかりだった
また、弁護士事務所に依頼した時点から、支払いがストップしますので返済予定のお金で弁護士事務所の手数料は賄うことができました。
私の場合には、自宅も賃貸で車も所有していませんでしたので、自己破産はメリットばかりでデメリットはほとんど感じられませんでした。
むろん、カードは利用できませんが、これについてはもうこりごりというところですので何の問題もありません。

先物取引など、借金の理由によっては免責不許可事由に該当してしまうケースもありますが、結果的に免責が可能となるケースがほとんどなので、まずは法律の専門家に気軽に相談してみて下さい。