※この記事にはプロモーションが含まれています。
自己破産するとやはり心配になるのが家族への影響です。
自己破産をすると信用情報機関に事故情報が登録されてしまうため、債務者本人は約10年間、ローンを組んだり、クレジットカードを作ったりするなど、新たな借入れができなくなってしまいます。
ただ、家族がローンを組む場合は影響はないのでしょうか?
ここでは、その場合の基本的な考え方と例外があるかという点についても解説していきます。
家族がローンを組むことに原則問題はなし
まず、結論からお伝えすると、自己破産をした人の家族がローンを組みことは原則として問題ありません。
なぜなら、金融機関がローンの審査を行なうため信用情報機関の情報をチェックする際、照会を行えるのは個人の信用情報のみとなっているからです。
例えば、信用情報機関の一つであるCICでは、消費者(借入れをする人)の同意を得た上で、信用情報を照会することを義務付けています。
CICでは、加盟会員に対して、クレジットやローンの申込書・契約書に記載する申込・契約約款と別に、同意事項を記載した書面等を提示・交付等し、消費者の同意を得ることを義務付けています。そして、加盟会員は、法令で定める場合を除き、あらかじめ同意を得て信用情報を照会しています。
引用元: CIC信用情報について
つまり、家族がローンの申込をした際、金融機関は申請をした家族の信用情報は照会できますが、あなたの信用情報に関しては同意を得られていないので照会できないのです。
保証人(連帯保証人)にはなれない
ただ、自己破産をした人は、ブラックリストに載っている期間に、家族がローンの申込をする際、保証人(連帯保証人)になることはできません。
ですから、夫が自己破産をして、子供が奨学金の申請をする時は、父親は保証人になることができず、母親が保証人になるという形になります。
もちろん、その母親が保証人になる際は、母親自身が財政能力を証明しなければならなくなります。
自己破産をした本人が家族がローンを組む際の保証人になるためには、信用情報機関から事故情報がなくなるまで待つ必要があるのです。
家族のローンが影響を受ける場合も例外的にある?
ただ、サイトで情報をチェックしていると、金融機関によっては、同居家族で同姓の家族で自己破産をした人がいるとローンの審査に影響を受ける場合があるという人もいます。
ただし、金融機関などによっては、同一所帯の旦那様が自己破産をすると、奥様がローンを組む時に影響がある場合があります。
引用元: 自己破産と家族
こちらのサイトは弁護士事務所の方が書かれているので、信ぴょう性はあると思われます。
もちろん、この考え方は、「信用情報機関の照会は本人の同意なくしてはできない」という原則に反します。
ただ、ローンの審査はブラックボックスになっているところがあり、仮に審査に落ちたとしても、その理由を具体的に教えてもらえる訳ではありません。
ですから、業界の人ではない限り、その真偽は確かめようがないところがあるのです。
ローン以外に家族が影響を受ける場合も
自己破産をした人の家族がローンを組む場合、多少の例外はあるかもしれないけれども、原則としては問題ないということになります。
しかし、ローンは影響を受けなくても、それ以外の部分で、自己破産をすると家族が影響を受けるケースがいろいろ出て来ます。
ですから、必要以上に家族へ迷惑を掛けないためにも、可能であれば自己破産以外で解決できないか法律の専門家に相談をしてみることをオススメいたします。
自己破産はある意味、最後の手段みたいなところがありますが、債務整理には他にも任意整理や個人再生などの手続きがありますので、家族への影響を最小限にとどめられるよう柔軟に対応していければいいですよね。