
過払い金の計算方法についてはいくつかのやり方があります。
エクセルを使った計算ソフトやWEBサイト上で公開されている計算チェッカーもありますし、法律事務所に代行で依頼するという方法もあります。
また、アプリを使った計算方法があるのかという点も含めて、その内容をご紹介していきます。
目次
過払い金の計算を自分でやる方法
過払い金計算アプリってある?
最近はスマホを使う人達が多いので、過払い金計算アプリがあればと思う方は多いようです。
しかし、今のところ過払い金計算アプリはありません。
その理由は過払い金の計算をするには、過去の取引履歴をかなり細かく入力していく必要があるからだと思います。
スマホのアプリだと、入力するのが嫌になってしまうでしょうから・・・
もちろん、過払い金の簡易計算をするアプリは今後出て来るかもしれません。
しかし、より正確な計算をしたいのであれば、別の方法を使った方が良いでしょう。
外山式過払い金計算ソフト(エクセル)
過払い金計算ソフトとして有名なのが、外山式過払い金計算ソフトです。
こちらは、アドリテム司法書士法人が提供しているエクセルのフリーソフトで、こちらのサイトからダウンロードすることができます。
ダウンロードした計算ソフトに、取引日、利率(金利)、借入金額、返済金額を入力して、ボタンを押せば、引き直し計算を自動でやってくれて、過払い金が算出されるようになります。
過払い請求計算チェッカー(簡易計算)
過払い請求計算チェッカーとはサイト上で過払い金を計算してくれる方法です。
入力項目は、借入金、金利(実質年率)、契約期間のみです。
あと、過払い金シミュレータという名前のものもあります。
ただし、これらのやり方は簡易計算なので詳細な過払い金までは計算できないというデメリットがあります。
ですから、取り敢えず過払い金の目安の金額を知りたいという方にオススメです。
過払い金の計算を自分でやる場合の注意点
過払い金の計算をすると、場合によっては思ったよりも多くの過払い金が出て来て、すごくうれしくなる方も多いです。
ただ、ここで一つ大切な注意点があります。
それは、過払い金の金額が分かっても、それを全額回収できる保障はないということです。
実際、過払い金がどれくらい返ってくるかは、相手の債権者側の状況やこちらの交渉力によって変わって来ます。
ちなみに、アコムやプロミスなど大手の消費者金融であったとしても返還率(回収率)は目安として80~90%ぐらいです。
訴訟をすれば全額回収できる場合もありますが、その分、費用や期間が掛かります。
ただ、貸金業者の経営状態が悪いと、過払い金の50%、下手をしたら30~40%ぐらいしか返還の和解に応じないこともあります。
さらに最悪は、貸金業者が倒産したり、時効を過ぎてしまったりして過払い金が戻ってこないこともあるので注意が必要です。
また、自分で過払い金返還請求を行なうと、足元を見て、返還する割合を下げてくる貸金業者も多いので、その点でもご注意下さい。
過払い金の計算は代行してもらうという方法
ここまでは過払い金の計算を自分で行なうやり方についてご紹介してきましたが、それとは別に司法書士や弁護士に過払い金計算を代行してもらう方法もあります。
実際、過払い金を自分で計算しても、過払い金返還請求をする際は、法律事務所に依頼をした方が、回収率は高まる可能性が大きいです。
ですから、過払い金の計算も最初から代行してやってもらった方が効率的だと言えます。
そして、この時、必ず過払い金請求に強い事務所に依頼するようにして下さい。
過払い金請求や債務整理を得意としていない法律事務所に依頼をすると回収率が下がってしまう可能性があるからです。
ちなみに、私が法律事務所の中で最もお勧めしているのは司法書士法人杉山事務所です。
こちらの事務所は、過払い金返還請求の実績では群を抜いていて、週刊ダイヤモンド誌で、消費者金融が恐れる司法書士として1位にランキングされたこともあるからです。

ここでは過払い金の計算方法をお伝えしてきましたが、最終的に問題になってくるのは交渉力なので、自分でやるよりは、専門家に依頼されることを是非オススメいたします。