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自己破産をしてしまうと、再起は難しいのではないかと考える方もいらっしゃいます。
実際、事業を検討している人であれば、日本政策金融公庫からの融資を受けられないかと思う方もいますが、実際のところはどうなのでしょうか?
再チャレンジ支援融資なら利用できる可能性大
実は、日本政策金融公庫では、再挑戦支援資金(再チャレンジ支援融資)という廃業をして自己破産をしてしまったような方に特化した融資制度を準備しています。
具体的には以下の条件をすべて満たしている人が対象となります。
新たに開業する方または開業後概ね7年以内の方で、次のすべてに該当する方
- 廃業歴等を有する個人または廃業歴等を有する経営者が営む法人であること
- 廃業時の負債が新たな事業に影響を与えない程度に整理される見込み等であること
- 廃業の理由・事情がやむを得ないもの等であること
逆に廃業をしたことがない人でないと、利用ができない融資となっています。
また、融資限度額は、
- 国民生活事業:7,200万円以内(うち運転資金4,800万円)
- 中小金業事業:7億千万円(うち運転資金2億5千万円)
となっています。
金利の基準利率も1.11%~1.50%(平成30年10月11日時点)と、銀行からの融資に比べると低くなっていますし、さらに
- 技術・ノウハウ等に新規性が見られる
- 女性・若年者(35歳未満)、または高齢者(55歳以上)
という条件を満たしていれば、さらに低金利で借りることができます。
通常の融資も審査が通るケースも
また、日本政策金融公庫の再チャレンジ支援融資ではない通常の融資でも、審査に通ったというケースは意外に多くあるそうです。
これはあくまでも私の経験則からではあるのですが、弊社のお客様の中にも、お客様に事前に融資不可となる可能性を重々お伝えした上で、ブラックの方や自己破産歴のある方の融資申請をお手伝いしましたが、意外に結構通るのです。
もちろん、日本政策金融公庫も、株式会社シー・アイ・シーと全国銀行個人信用情報センターという2つの信用情報機関に加盟しているので、審査の際に、あなたが自己破産をしたことは分かります。
ですから、自己破産をしたことが分かれば、日本政策金融公庫の融資を受けられなくなってしまうことも十分考えられます。
しかし、その一方で、実際に日本政策金融公庫では個人の信用情報をそれほど重要視していないのではないかという話もあります。
審査では総合的に判断される
実際、日本政策金融公庫の融資を受ける場合は、様々な要素が考慮されます。
過去の自己破産の履歴も当然、審査項目の中に含まれますが、それ以外にも事業計画、自己資金、販売戦略などがしっかりあれば、審査に通る可能性は出てくるとも言えるのです。
また、自己破産をした後、信用情報機関に事故情報が登録されたしても、約5年~10年でその記録は消えます。
ですから、その間に、しっかりと起業の準備をして、信用情報が回復してから一気にチャレンジしていくのも一つの方法かと思います。
参考記事:日本政策金融公庫の返済ができず自己破産までする時の注意点
自己破産をした人は、そこから大きな教訓を得ているはずだと思いますので、もし、日本政策金融公庫の融資を受けることができれば、是非、その教訓を活かして大きな飛躍をしていかれることを願っています。